恋愛大国の大統領
ふらんすは恋愛大国、アムールの国らしい。
いわく、男女問わず情熱的 / 恋愛感情が大事なので、好きでなくなったら離婚する / ふらんすマダムはいつでも恋してるから魅力的....などらしい。
もっともパッとしないおばちゃんにはビタ一文縁がない話題なので、「らしい」としか言えない。こうした話はおばちゃんの周りではとんと聞きません。
そしてそんなアムール至上主義、自由恋愛万歳な国においても現大統領のドラマチックな恋愛は一目置かれる物語だ。その凄さといったら、90年代のドラマ2本を同時進行させてしまう勢いである。
つまり教師と生徒が禁断の恋に落ちる「魔女の条件」と、友人の親と惹かれあってしまい家庭を壊してしまう「ポケベルがならなくて」を一気に並行してしまうのだ。凄いスキャンダルだ。「教師と生徒」というだけでも重いのに、「子持ち不倫略奪」もやってのけるなんて極めてただ事ではない。
このただ事ではない恋愛を成就したマクロン氏は、その1点のみでも大衆に「ただ者ではない」とある種の敬意を抱かせてしまう。おそるべし恋愛パワー。
ただここで注目したいのは、17歳で41歳•人妻子持ち先生に「何があってもあなたと結婚する」と言い切るマクロン青年もだが、その17歳青年に人生を賭けて家庭をなげうったブリジット先生であろう。
17歳の生徒(未成年)に惹かれるのはアリだが、そこから銀行マンの夫+3人の子供と17歳の小僧を天秤にかけ、17歳に振り切るのは正気の沙汰ではない。多くのオトナは「やっぱり家庭は壊せない」「未来あるこの子の邪魔をしてはいけない」とか最もらしい事を言ってかわしていくのですが。ブリジット先生はかわすどころか、この狂気の道をぐんぐん進んで行く訳ですね。すごい母ちゃんだ...。
だからマクロン青年も凄いんですけど、25歳下青年に人生全部振り切って飛び込んだブリジット先生はもっと凄いと思うのです。やっぱり恋愛至上主義。
ちなみにパッとしない、フツーの大統領と言われたオランド氏は、「何となく事実婚」を繰り返したあと、若いカノジョの元へ原チャリで通う姿をパパラッチされていました。うん、やっぱりパッとしないなあ。やっぱりキャラと恋愛には相関関係があるんですかね。