おばちゃんのふらんす日記

フランスで10年暮らせどステキなマダムになれず..。冴えないおばちゃんがふらんす生活をぼやきます。

先見の明があるのかないのか

長らくサボっていた間におばちゃんの生活は大分変わりました。

 

 

まずは転職してパート主婦からフルタイム主婦となった事。これは貧乏暇なしという事で仕方なし。

で、この転職によって現在の軟禁(横文字で言えばロックダウン)生活が変わってしまいました。つまり、転職で職種変更したばかりに「家で出来ない仕事」となり、このロックダウン下に外に出て働いております。前職であれば心おきなく家にいられたというのに...。

 

いつもそうだが、おばちゃんは重要なところでめっぽうタイミングが悪い。

よりによってコロナの件前に転職してしまったんですよ、はい。どうして自分、そんな間の悪い事したんだろう...。

しかしながらコロナの件があっても働ける業界に行ったという事は先見の明があったのでは..?と思ったり。いやそうは言っても、こんな外に出てガンガンに働いてコロナで倒れたら、失業も何もあるまい。先見もクソもないだろう...と思ったり。

 

とにもかくにも、食っちゃ寝が趣味のおばちゃんにとって自宅待機が苦でない事は確か。それに引き換え自分も病気にかからず、かつ周りにも移さずと神経を尖らせながら働くこのツラさよ...。

 

と愚痴りたくなって戻って来たおばちゃんであります。

 

 

 

ご無沙汰しております

おばちゃん、約1年ぶりに帰って参りました。長いことサボってすみません。お陰様で元気に過ごしています、はい。

 

世の中コロナの件で、すっかり様変わりしました。

おばちゃんの生活はコロナの件が起きる前に変わり、そしてコロナの件でまた変わりました。

ブログが吹っ飛ぶ感じの日々だったのですが、少しずつ書いて行こうと思います。

 

これから世の中がどう変わるか不透明ですが、どうぞ皆様心身共に大事にお過ごし下さい。

「男と女」から50年後

本日空き時間があったので、「les plus belles années d'une vie」という映画を見て来ました。この映画は「un homme et une femme(日本語タイトルは「男と女」)」の50年後(正確には制作時から53年)を描いています。

そもそもこの「男と女」は例の「ダバダバダ~ダバダバダ〜」が余りに有名な恋愛映画で、ふらんす国内外で大ヒットを収めました。オトナでシック、そしてスタイリッシュな映像•音楽は正に「theおふらんす映画」の王道であります。実際この映画が作られた60年代後半は、ふらんす映画のまばゆい「ヌーベルバーグ」時代。ゴダールやトリュフォー、ルイ•マルといった才能の大爆発期にクロード•ルルーシュ監督もその才能を花開かせたのであります。

で、ネタバレしない範囲でこの映画を語ると。まず「男と女」では男(ジャン=ルイ•トランティニヤン)と女(アヌーク•エメ)の圧倒的な美しさに度肝を抜かれましたが...男も女も平等に年を取り後期高齢者ともなると、ヨボタラするもんなんだなとなんだかほっとするやら寂しいやら。

だって「男と女」の2人はあまりの美しさに同じ人間とは思えなかった訳で。そんな2人の後期高齢者っぷりに「そうか、あんなに美しくても同じ人間だったのか」と勝手に親近感を覚える訳です。特に「男」のよぼたらっぷりは想像以上でして、老人ホームで軽~く認知症も入ったおじいちゃんを非常にリアルに演じていました。

逆に「女」はさすがの美しさで、こちらは年を取ってもエレガントで華があります。ただ「男と女」時代の「オトナ•かつ儚い美しさ」なイメージと違い、人生色々生き抜いてきたんだなという貫禄が見えるしっかりマダムになっていました。カトリーヌ•ドヌーブみたいな感じですかね。

しかも「男と女」時に小さかったそれぞれの子供も、50年経ったら当たり前ながら中年になってる訳で。あの海辺でヨチヨチ歩いてた彼らが中年になって、老いた親を看る立場になってるのか..と感慨深いです。

50年前の映像と現在の映像をシンクロさせながら、過去と現在•未来を感じさせるこの作品。見終わって温かい気持ちになる、優しい映画でした。そして「やっぱり映画にとって音楽って大事なんだなー」と感じました。フランシス•レイの音楽が「男と女」という作品を完成させたと言って良いのでは?と思った位です。

 

ただ...隣に座っていた(ふらんす人)のオバチャンが、事あるごとに「ギャーハッハ」と大声で笑うので、やや興醒めの映画鑑賞となったのがちと残念でありましたが。

 

いちいち腹立ててられんわ

昨日、オッサンと共に書類関係で公共機関(役所っぽいところ)に行って来ました。オッサン曰く、担当者が「この日(6月5日)は在席しているので、自分がきちんと処理します」とかなんとか言ってたらしいのですが。着いてみればアシスタントのような人が対応してくれて、肝心の担当者は自分の部屋に籠っていた(らしい)。

そこでオッサン、「これは非礼極まりない。自分から対応すると言っておいて、会う気も何もないじゃあないかッ!これは文句を言うレベルだ」なんて怒ってる訳です。

ところがちっさいアジア移民のおばちゃんは、無視(される)はおろか、約束すっぽかし(される)が日常茶飯事な訳です。なので今日なんか「担当者なんてどーでもいいから、きちんと約束の時間に人がいて、書類を受け付けてもらって本当に良かったね、ラッキー!」の世界な訳です。なので「担当者に約束通り対応して欲しいなんて、アンタそりゃー贅沢ってもんだよ。あたいなんて書類受理されたら万々歳•感謝感激だよ。そんなんでいちいち怒りなさんな」と言うと..。

おっさん曰く「間違ってる事は間違ってる事で、正さなければいけないよ!非礼な対応されたら誰だって怒るだろう」と来たもんで、それに対しおばちゃんは「非礼も間違ってるも何も、あたいの日常90%以上はそんなんばっかだから、慣れ過ぎて怒れないよ。大体そんなんでいちいち怒ってたら憤死してしまうだよ。命いくつあっても足らんほど、不条理と不正義ばっかだよ、あたいの日常。代わってみるかえ?」と返すと「また被害者ぶって..」とお茶を濁されました。

 

いんやー、ふらんす人のアンタにゃあわからんじゃろうねえ、我々の生きる毎日の非礼•不条理に不正義。最初の頃は怒ったり嘆いたりしていましたが、今ではすっかり慣れてしまいました。それが良いのか悪いのかは分からないけれど...。

 

歯科矯正で5000ユーロ支出

おばちゃんは出っ歯です。酔ったいとこから「っていうかビーバー..?」と言われたほど出てるらしい。

そして我が子供も可哀想な事に、母方の遺伝子をついでかなり出っ歯気味です。しかも歯並びも壊滅的に悪かったので、結構小さい頃から歯科矯正を始めました。ちなみにこちらでは歯科矯正率結構高い気がするのですが、やっぱりルックス大事って事なんすかね??

で、2年前に矯正が終わってからは1年に1度経過観察で受診していて、1年ぶりに昨日出向いた訳であります。去年は「問題無いですねー、また来年ね!」で終わったので今年もその程度で終わるとすっかり信じ込んでいたのですが...そうそう人生甘くはないッ!!

レントゲンを取った後にしばらく待たされて呼ばれると。「また上顎が下よりかなり出て来ているので、もう一度矯正が必要ですねー」「しかも永久歯が乳歯に邪魔されて上手く外に出てこれないので、抜歯も必要ですねー」と軽~く説明されました。てっきり問題無しだと思い込んでいたおばちゃんは、????で頭が一杯であります。

「歯医者で抜歯してもらうために紹介状書きますね」「長期バカンスに入ると経過観察出来ないので、出来れば6月中に抜歯して7月頭には矯正して、それから長期バカンス出発がベスト」と混乱状態のおばちゃんに畳み掛けて、「あとは秘書が説明します」と行ってしまいました。

それから秘書の方が来て書類を広げながら説明してくれる訳ですが。「こちらセメスター、つまり半年ごとの費用が999ユーロで全部で4セメスター(999×4)あります。4セメスターが無事終わったら1年間別の器具を夜だけ付けるのですが、それが800ユーロ。合計がこちら(4796€)です。mutuelでの払い戻しはそれぞれなので言えませんが、securite social払い戻し分はセメスターごとに193,50ユーロで...」と説明され、もうアタマの中ドンガラガッシャーンですよ!!前回も数千ユーロ払って(今回の半額くらいだったかな)、またですか~??? まあ矯正具を上下メタルにしたらもう少し安くなるけど、にしたって私の数カ月分のお給料ポーンと飛んで行く訳ですよ。

しかもオッサンのミュチュエル、払い戻しあんま良くないんですよねえ。こんなんだったらおばちゃん側ミュチュエルに子供も入れとくんだった..。

スーパーでケチケチ値段確認してチョビチョビ貯金したところで、臨時出費でお金がバーッと出て行ってしまう...嗚呼人生って甘くないです、本当。

おばちゃん、食べ歩く

花の都おパリはグルメ都市としても名高い。

しかし食いしん坊のおばちゃん的にはパラダイス...とはならないッッ!!何故ならおばちゃんはビンボーだから、すぐ近くに美味しいものがありながら寄り付けないのであります。こういうのを蛇の生殺しというのかしら、とほほ。

そんなおばちゃんのようなビンボー庶民は flunch(日本で云うガスト的ファミレスチェーン)やLéon(ムール貝レストランチェーン)が行きつけというショボさ。まあ日本でも行きつけはガストや松屋だったので、そういう意味で妥当とも言えますが...。

でもたまには自分を労うために美味しいものを食べてみたい!!しかしながら美味しいレストランなんて行った事ないからわかんねーという事で、まずは「おいしいパリ」を特集したフィガロ日本版を購入してみました。そしてその中で予算的に大丈夫そうで、一人ぼっちメシ可そうな所に足を運んでみたのであります。

世の中図らずも偶然があるもので、先週ハマムでお世話になったメトロ8番線「ledru-rollin」で下車。ちょこっとあるいた所にあるベトナム料理レストラン「atelier annam」にトライしてみました。と言っても外観も店の名前も雑誌に載ってるのと違う!!それもそのはず、住所を良く見ないで間違えて他のベトナム料理レストランに行ってしまいました(食べた後で気付く)。

で、なんで間違えたかと言えば、そこだけえらい人だかりができていたのできっとここだろうと思い込み並んでしまったのであります。その名も「do et riz」。ここでも容赦なくふらんす人が抜かし込み(あとから来た輩がどんどん入ろうとする)して来るのですが、なんとかカウンターに席を取って定番のネム(ベトナム風揚げ春巻き)とフォー(鳥肉入りベトナムそば)を注文しました。

このカウンターからオープンキッチンが見れるのですが、確かに注文を受け一品ずつしっかり作っているのが分かります。安いしアツアツで美味しいからこの人だかりなんだろうなあ、と思いました。


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ネムは外パリパリで、本当に美味しかったです。ただフォーは味が薄かったので、醤油を入れたのがちょっと残念。

 

そしてメインを食べたらデザートですが、このフィガロで美味しいパン屋さんも紹介していて、たまたまベトナムレストランの近くにあったので行ってみました。ネット上でも好評価でしたが...うーん。至って普通のパン屋さんで、激賞するのはちょっとちがうかなあ。おばちゃん的に郊外のおばちゃん宅近くのパン屋さんの方が好みだったりします。まあアールデコな外観はイケてるんでしょうが、まあ普通のパン屋さんでした、はい。


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という事で覚え書きです。

 

ベトナム料理 レストラン 「Do et Riz」

31 rue de cotte 75012 

パン屋さん 「Boulanger Bo」

85 bis rue de Charenton 75012

 

 

 

ごみだらけの駅

最近朝、職場近くのメトロ駅がゴミだらけです。


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外にも中にもゴミがぶちまけてあります。誰か怒ってぶちまけたのかな。それにしても派手にやりおるなあ。

 

ただでさえ朝から電車の遅延•欠便で疲れるのに、駅に着いたら足の踏み場もなくてゲッソリ。明日は月曜朝だからただでさえテンション低いのに、遅延だゴミだらけだって...もう本当に勘弁して下さいよ、ふらんすの皆さん。