おばちゃんのふらんす日記

フランスで10年暮らせどステキなマダムになれず..。冴えないおばちゃんがふらんす生活をぼやきます。

怒る時はふらんす語 その2 (子供との言葉)

おばちゃんには子供が1人おります。で、この子供とは普段日本語で会話しております。なぜかと言えば、おばちゃんには日本語の分かる人に敢えて外国語で話すほどの余裕•体力がないからです。あくまで自分本位であります。

しかしながら前述の通り、おばちゃんは怒る時ふらんす語になってしまいます。これはふらんす国内外問わずどんな相手でも有効(だって脳に登録されてるから)です。だから子供にとってはおばちゃんが機嫌悪くなり、ふらんす語が出てきたら要注意のサインです。

そして我が子ながら同情するのは、母が何について怒っているのか要領を得ない事です。文法グチャグチャ、例の「ましゃん•とりゅっく」を頻用しながら日本語訛りでまくし立てられても、何に怒ってるのかよく分からない。かと言って「ええと..」と聞こうとすれば「t'as pas compris??(分からないってか?)」と睨まれる。なので高度の集中力を求められる訳です。本当にすまない、我が子供よ...。

しかしながら家ですこぶる鍛えられているためか、学校の聞き取りテストは常に満点に近いです。そりゃあかあちゃんの意味不明な雷に比べたら学校の聞き取りなぞチョロいだろうよ...。

 

ちなみにおばちゃんの数少ないふらんす人友達にスペイン系の方がおります。そして彼女はスペイン語を話せるけど、お子さんにスペイン語を教えなかった事を後悔してるそうです。なんでも彼女は私と逆バージョンで、怒り出すとスペイン語が止まらないらしい。よってお子さんはスペイン語に親しみを持てず(むしろ恐怖)、そのままスペイン語と疎遠なまま大きくなったそうな。でも彼女は怒るというより、感情が溢れ出た時に出るような気がします。彼女は思いが高まるとおばちゃんに向かっても Mucho besos (スペイン版挨拶びずー)と出て来るので、彼女の脳内も「スペイン語=思いが一杯の時の言葉」と登録されているのでしょう。

 

だから我が子供も、敢えてかあちゃんとふらんす語で話そうとはしません。すまない、我が子よ..。