おばちゃんのふらんす日記

フランスで10年暮らせどステキなマダムになれず..。冴えないおばちゃんがふらんす生活をぼやきます。

欧州議会選挙の結果

まさかというか、やっぱりというべきか..Rassemblement Nationale (RN 極右政党)が1位となった欧州議会選挙。52%の投票率でこの結果なので、ふらんす国内の保守化や反EU傾向の高まりがくっきり見えた感じですね。勿論多国籍から成り、かつ各政党が獲得票に比例した議席を得る欧州議会は、国内政治とは全く別物ですが...。それでもふらんす国民の多くがRNの政治方針に賛同した事に変わりはない訳です。

そのRNですが、ルペン父が党首の頃は「ガチ極右」という感じでしたが、現党首である娘さんが指揮を取るようになってから随分イメージがソフト化された気がします。失言の多かったお父さんを追放し、新しいイメージを定着させここまで人気を集める現党首•マリーヌ ルペン女史。いい悪いを抜きにして、人心掌握に長けているのでしょうね。

 

一方最近叩かれて元気のないLaREM(Là République En Marche)。今回もRNについで2位となってしまいました。2017年の大統領選挙時は世界の保守傾向化にあって、「でもふらんすは違う!」と気を吐いたのですが。キラ星のごとく現れた史上最年少、金融界のモーツアルトと呼ばれたマクロン大統領も最近はめっきり元気(人気)がありません。「右も左もなく中道派」がウリでしたが、う~ん..サルコジさんとは言わないけど、明らかに経済面ではネオリベラルなので多くの庶民は反発するわなあ、うん。やっぱり多くのフツーな庶民にはキツイですよ、今時の経済システム。ただでさえお金を持ってる人の所にお金が集まりやすい仕組みだしさ。その上秀でた才能や頭脳があればいいけど、ウリがないと熾烈な競争の中で淘汰されるばかりだもの。それで失業者は増えて、不満は膨らむばかりで。まあもっとも、おばちゃんの周りでは「職を選んで失業」の人も結構いるから、一概に言えないけれど..。

 

何だかよく分からなくなっちゃったけど、ふらんす国民の傾向が可視化された今回の選挙。これから世界はどこに向かって行くのかしら、と少し憂鬱な気分です。

(でも Europe Écologie Les Verts が3番手なので、「希望の種もあり」な結果でしょうか)