おばちゃんのふらんす日記

フランスで10年暮らせどステキなマダムになれず..。冴えないおばちゃんがふらんす生活をぼやきます。

災い転じて福となす

件のPCR検査結果は、48時間経っても分からず。しびれを切らしてラボに連絡したところ「他地方に検体を送るので結果が遅れることがままあります。確認しますね。あー、まだ結果出てませんね。週明けには分かると思いますよ」との事。まあ、そうだよね。ふらんすだもの、うん。

でも検査時、「陽性の場合は検査してくれたお医者さんから48時間内に電話がかかって来ます」と2度繰り返され、まだかかって来ていないので...きっと大丈夫と思い込んでいます。

 

で、こう振り返ると何がどう転ぶか分からないなあ...と思ったりします。

思えばコロナ騒ぎが始まった1月から、緊張しながら働いていました。中国も日本も韓国も見分けがつかないこの地で「やっぱりアジア人が菌を持ち込んだ!」と言われないよう健康状態に神経を尖らせて来ました。職場にはアジア人私1人だし(業界的にもアジア人少ないので珍しがられます)。

 

で、フランスで本格化してからは更に「やっぱりおばちゃんが1人目だよー」と言われないように、と勝手にプレッシャーをかけていた部分はあります。

だから体調崩した日曜日の朝は大パニックで「もうダメだ、きっと職場で第1号になってみんなに移したと責められる!」となり、「隠して出勤してしまおうか?」と本当にチラリと頭をよぎったけど「やっぱり移してはならぬ!」と上司に連絡して休んだ訳であります。

 

で、それから1週間経つ訳ですが、あのパニックを経て今こうして落ち着きを取り戻せているなあ、と実感してます。

まずは3ヶ月に渡って「アジア人だからここで病気になったら何言われるかわからん」と緊張し続けて来て、やっぱり心身共に限界だったんだろうなあ...と。だから2週間の病欠はこうしたモロモロを断ち切るために必要だったのかなと思います。

あとは日本人なおばちゃん的に「こうして働きながら、無自覚に周囲へ移してしまっていたらどうしよう」と分からない不安で一杯でしたが、PCRテストを受ける事でいい意味でも悪い意味でもハッキリ分かるのでスッキリする訳です。

つまり、あれだけ恐れていた「コロナパニック中に体調を崩す」事があったから疲れ果てた心身を止められた。かつ検査を受けてはっきりする事も出来た訳です。まあ結果論でしかないのですが。

 

勿論復帰後はイバラの道かもしれませんが、それでもやっぱり自分自身を休ませるために、そして家族と過ごすためにも良かったな、と思います。

まあテスト結果がおそらく陰性という所まで来て初めて言える事かもしれませんね...。