おばちゃんのふらんす日記

フランスで10年暮らせどステキなマダムになれず..。冴えないおばちゃんがふらんす生活をぼやきます。

政治と国民性

近頃日本の誰と話しても、メディアを見ても、政治批判で溢れている。実際外から見ても日本の政治はふにゃふにゃだ。

ふにゃふにゃでもコンニャクのように弾力があれば良いが、日本政治(というか政治家)はお味噌汁に浸った「お麩」のようなふにゃふにゃさで、かつ存在感もない。

「うーん財源ないからつらいけどー、欲しい人には10万円あげちゃおうっかなー。本当は30万の方がいいけどお、それはキツイしい。あーでも取りあえず移らないようにマスクが必要かあ。っつーか、なるべく外に出ないでね。でも、経済は止まったら困るかも...どうしよ」ってな感じで、味も半端でどうしたいのか分からないお麩。

 

それに引き換えふらんすの政治家達は鉄筋コンクリートだ。少なくとも今回のコロナ騒動についての対応は素早く強固。「経済は自分たちが必ず助ける」と大風呂敷を広げた上で、「外に出たら罰金とりまくるで!!絶対家にいろや!」と強硬に締め上げる。もの凄い強気っつーか寧ろカツアゲ気味だ。

 

この違いはなんだろう。

おばちゃんは中学校時代を思い出しました。おばちゃんの通った中学校は、関東の片田舎にある極めてヤンキー度の高い所でした。どっかしら窓ガラスは割れてるし、天井はほうきで開けた穴だらけ。機嫌が悪いヤンキーは先生にふっかけるし、クラスメイトがいないと思ったら(他校とケンカで)ギブスはめて来るし、修学旅行先は先代の悪行で出禁になるし...(一つも盛ってないよ)。まあ、柄が悪かった訳です。

そうなると先生達もガンガンに戦闘モードな訳です。「おまえら、それ以上やるなら《3年生を送る会》中止にするぞ」てな感じで、合唱も練習したのに集会を当日中止にされるとか、結構あったもんなあ。だもんで我々の代は、在校生に見送ってもらわずに卒業しました、はい。

それ以外にも修学旅行時も「準備する物」と一緒に「禁止事項(壊さない、殴らない、盗まない)」も一杯。ゴリゴリに抑えつけられた中学校生活だった訳です。つまり生徒が悪いと先生も強硬になる。

 

で、その後比較的普通な公立高校及び私立大学に進学した所...なんというかユルい。先生が戦闘モードでないし、ぽわ~んとしている。ゴリゴリと「禁止!!何度言ったら分かる!!」と抑え付けられる事もないし、反省集会(罰則)もないぞ。つまり生徒が大人しいと先生もぽわ~んとなる訳ですねえ。

 

なので日本の政治がふにゃふにゃでぽわ~んなのは、国民が優等生だからなのかな、と思ったりします。

一方バリバリヤンキー国民揃いのふらんすでは、政治家が恫喝並みに締め付けないと、皆言う事を聞かん訳です。「おめーら言う事聞かねーなら更に罰金上げるぞ!ランニングし過ぎじゃボケ、日中禁止にしたるわ!」みたいな感じっすね。

これはどちらが良いか悪いかっつーより、国民性の違いなんでしょうね。なので日本の政治家がお麩で、フランスの政治家が鉄筋コンクリートなのは、国民の性質による所も大きいかと。ふらんすにケンカ売ってる訳じゃあないんすけどね。